魔法のコトバ CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection (初回限定盤12cmCD付)
Mellowhead/Velocity Days('06)(iPod)
・les trefles/Blame It On The Bossa Nova('06)(iPod)
スピッツ/SYCLE HIT 1991〜1997('06)(iPod)
スピッツ/魔法のコトバ('06)(iPod)

Mellowheadのベスト盤が、思っていた通りいやそれ以上にしっくりと耳に馴染みつつ、クる。一応Mellowheadの4年間の活動を集約、とはいえオリジナルアルバムは2枚しか出してないからベスト盤は時期早々?とも思ったのだけれども、Mixを新しくしたり色々手を加えてあるので飽きずに聴き通せる。いいバランスのベスト盤だと思うな。
で、これは前にMellowheadが「Mellowdrome」をリリースした時にも思ったのだけれども、もし自分がミュージシャンでアルバムを作るのであればこういった作品を作りたいと思うんだろうなあ、と。ま、自分はミュージシャンではないから、作ることは100%、いや1000%ありえませんけどね。
そういえば、安藤裕子オメガトライブの「君は1000%」をカバーするらしいですね。これはちょっぴりびっくりなニュース。

よしもとよしとも/コレクターズ・アイテム
よしもとよしともは絵が自分の好みではないからそんなに積極的に読む方ではなかったけれども、代表作といわれている作品はほぼ目は通してはいる。彼の作品で描かれている、繊細なバランス感覚みたいなものはしっくりくるものではあるけど、最終的な読後感としての印象がちょっとナイーブ過ぎるきらいがあって、そこがちょっと好きだけど苦手というちょっと面倒な袋小路に陥りがちだ。
この「コレクターズ・アイテム」は彼の80年代の作品で絶版となったものを再編集させたもの。昔一緒に「secretnumber 1313」というソフトロックからエレポップ、果ては歌謡曲までとポップな雑食性をみせたイベントをしていたナガサワエリ嬢にいきなりプレゼントされたんだよな、確か、これ。

・HEY! HEY! HEY!
大概のアーティストは、自分が興味なければ観過ごせばいいだけなのだけど、この日、出演していた韓国人シンガーKには最近観るたび強烈な不快感を覚える。まあテレビサイドからすればおいしいキャラといえばおいしいなキャラなんだろうけれども。まあ、こればテレビに関わらず、自分らの日常でもブログでも雑誌でも下ネタ・エロネタって一番簡単に関心なり笑いを取れるネタだからね。なんかそれを底浅く軽薄に乱発射されるのは正直勘弁だな。
で、Kの場合、そのトークの落としところがまた不快感を煽る感じで可愛げが感じられないんだよ。で、彼のパフォーマンスはといえば、歌もそんなに突出して聴かせる歌唱力があるわけでもないし、ダンスが出来るわけでもましてやルックスがいいわけでもないし。なんかオリヴァの人気絶頂時とかをふと思い出したんだけど、あれより全然トータル的にみて酷いと思う。なにはともあれ、早く消費されつくしてくれないかな、この男。
(ファンの方がもしこれ読んで気分を害されることがあればごめんなさいね。あくまで一個人のたわいない一意見なので、目くじら立てないでスルーして下さると幸いです)

結婚できない男-中野に住むとある男のとある一日編

夏らしくとても暑い外。夏はそもそも暑いものであるからして、この暑さに対してその元である夏に怒りを覚えるのは野暮ってものだ。
そんな夏らしい夏を感じさせる外から帰宅して、まず最初に喉ごしがひんやりとするくらいに最高に冷えたビールを冷蔵庫から急ぐように取り出す。そして、そのビールをごくごくとしながら、好物であるお寿司をつまむ小さな幸せ。自分にとってこのひと時は、村上春樹がいうところの"小確幸"なひと時であることに少しの間違いもなかろう。
たいして面白くもないTVに対して一人毒つきながら、デザート代わりにこれまたひんやりとしたアイスクリームを食べるひと時もまた捨てがたし。時間が経って、とろり、と生あたたかく溶けたバニラクリームのちょっと毒っ気のある甘たるさったら!! 
ふと、久々に何年ぶりかに目のいった一冊の漫画を何気なしに読む。その本は、よしもとよしともの「コレクターズ・アイテム」だ。
「この本は確か一緒にイベントやってた女子から貰ったんだよな」。そんなことを思いつつ、ちょっとユーモアがあって、そしてかなりナイーブな短編作品を一つ一つ読み進めていく。
よしもとよしともの作品を読んでいたら無性にスピッツの"青い車"が聴きたくなってきた。ウィンドウズのパソコンを立ち上げ、アップルの音楽管理ソフト「iTunes」でスピッツをセレクトする。
適音で鳴っている、どこかよしもとよしもとによって描かれる漫画の中の世界観と同期しているようなスピッツの歌を耳にしながら、ふと当時撮った写真が収められているアルバムをめくり出す。そこには、今も親しくしている友達や、今はほとんど顔を合わせなくなった人達や、そして今よりも若干若さの窺える自分が写っていた。自分では当時から今日まで途切れることなく一日一日が続いていて、そんなに変化なく穏やかに時は過ぎている気がしていたのだけれども、気づけばあれから約6,7年という時が過ぎて、それ相応に変化を経て今があることに気づく。そんな極々当たり前の事実にちょっとした驚きを覚えつつ、いつしか気づかぬうちに眠りについている2006年8月21日の夜であった。