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・YUKI/Wave('06)(iPod)
・Venus Peter/Crystalized('06)
YUKIの新作は、アルバム前半がダンスポップで後半にギター主体のロックが鳴らされる曲が構成された全体としての流れが明快な一枚。前にシングル"JOY"が出た時に、次のアルバムはダンスポップ比率が高くなるんだろうな、と勝手に予測していたらアルバム「JOY」は思いのほかギターロック率が高くて「あれ?」とか思った記憶があるのだけれど、その時に思ったアルバムのイメージに近い感じかな。個人的には前作「JOY」の方がグッとくる感じが強かったのだけれども(実際「JOY」は相当耳にして、当時、このアルバムを聴くことで救われた感が結構あった)、ダンスポップであろうが、ギターロックであろうが結局のところ、YUKIのロック乙女感はまったく損なわれることがなくって、そこが実に素敵なんだ。
一年間限定の再結成で、約12年ぶりのアルバムをリリースしたVenus Peter。(Venus Peterとしては)長い時と沈黙を経ても、彼らならではグルーヴは失われてはいなくって、というよりそのグルーヴにさらに独特な寂寥感が増していてなんというかセクシーでクールだ。日本発UKロック男子もまだまだイケるね。
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朝、世界はまだまだ静かで穏やかさを感じさせる4:00ごろ起床。今日提出することになっていた仕事の課題をまとめようとするも、軽く頓挫。どうにもうんざりするくらい冴えてこない、この凡庸なin my head。割りたくもなるよね、スイカ割りみたくしてね。スパッと割れたりしてね。血がピューっと噴射したりしてね。
正午過ぎ、業務部の他の人の課題についての意見を耳にする。自分では浮かび上がってきそうで浮かび上がってこなそうな意見もあって「なるほどなあ」とかただただ単純に思う。ここ数年ほど間違いなく自分の感性というのは煮詰まりを見せはじめ凝り固まってきているから、これ以上柔軟な感覚というのは損ないたくないね、と切に願うそんな昼下がり。
自分の中で、この「柔軟な感覚」を保つために必須なものの一つはやはり音楽だ。豊穣な音楽というのは、色々なイメージや考えを想起させてくれるから。
そんなことも自然と絡んできて帰宅途中に新宿で8/23リリースのcorneliusのニューシングル"MUSIC"を購入。
前作「Point」で感じられたサウンドへのある種ストイックさがいい意味で風通しよく解きほぐされて、より"純度の高い音"があくまでポップな"音楽"として鳴っている感じがとても快適でいいね。それでいて"音"のたち具合が恐ろしくエッジが効いているところがにくくもある。
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・Cornelius/music('06)(CD)
・Cornelius/Point('01)(iPod)
・スピッツ/CYCLE HIT 1991〜1997('06)(iPod)
・スピッツ/色々衣('04)(iPod)
・les trefles/Blame It On The Bossa Nova('06)(iPod)
・Soul Mission/Let's Face The Music('06)(iPod)
・harfby/Screw The Plan('06)(iPod)
・Tahiti80/Fosbury('05)(iPod)
・Teenage Fanclub/Man made('05)(iPod)