SUMMER SONIC 06(東京・1日目)

昨年に引き続き、今年も1日のみサマーソニックに参加。昨年ほどどうしても観たいアーティストはいないものの、逆にいえばゆとりを持って楽しめるかなあ、と思いつつ、中央線に乗ってまずは東京駅方面へ向う。
世の中はお盆休みだから電車の中は空いてるだろうと思いつつ乗車。だが橙色の電車の中は、相当な込み具合。そういえば今日はコミケもあるし、夕方からは大々的な毎年恒例の花火大会も行われるのであった。
自分の周りには明らかなコムサデモード...、いやコミケでモードな女性が数名...。それぞれ相当念入りに下準備をしておられます。ちょっぴりコミケ気分も満喫しつつ、本日同行して下さる方々との待ち合わせに間に合うようにいざ東京駅へ。ところがここでプチトラブル発生。詳細は、今思い出しただけでも不快になるので避けますが、おかげで1本電車遅らすはめに...。
結局、待ち合わせ時間ぎりぎりに東京駅へ到着。待ち合わせには約10分ほど遅れるはめに。気分はスネオヘアーでいうところの"悲しみロックフェスティバル"って感じだ。
さて、一年ぶりの幕張メッセ&マリンスタジアムへ到着。入場するのにメッセサイドからだと1時間かかるとかアナウンスされているので、一旦、マリンスタジアムの方から入場。その後、メッセ内へ向う。

■Johnny Boy(★★)
そんなわけで、MOUNTAIN STAGEに着いた時には11:20。お目当ての1つだったJohnny Boyはもう終わろうとしてました。がくり。でも到着してすぐに、聴きたかった曲"You Are The Generation That Bought More Shoes And You Get What You Deserve"の演奏が始まったので一応は満足。ライブの印象としては意外と真っ当なガレージバンドといったところか。ラモーンズのカバーもしてたね。
HALFBY(★★★★)
同行者(ロック乙女3名)と分かれて、一人URBAN/DANCE STAGEへ移動。このステージ一番最初のHALFBY登場をビールをがぶ飲みしながら待つ。12:00過ぎに、HALFBYようやく登場。笑顔がおそろしく爽やかです。にくい。彼の最新シングルを耳にして自然に気分は上々に。中盤からはJETの例の曲〜PhoenixOASISとロックチューン連打。で、終盤はキュビズモのチャーべ君よろしくレゲエちっくにピースフルな感じで終了(実際ステージ横にチャーべ君とかいたわけだが)。とにかくJOY感たっぷりなDJっぷりが楽しかったね。だいぶ"楽しみロックフェスティバル"になってきた。

m-flo(★)
MOUNTAIN STAGEに戻ってm-floを観る。結構楽しみにしていたのだが、自分は下世話なのは好きだが下世話すぎるのは好きではないらしい。ゴッド姉ちゃんことLISA嬢が登場するサプライズに「おおっ!!」と一瞬思いつつ、結局のところ楽しめなかったので10分でステージを後にする。うむー。
■食事〜タイラーメン(URBAN/DANCE STAGEへ移動。)
PHOENIX(★★★)
美味なタイラーメンでお腹を満たした後は本日のお目当ての一つ、PHOENIXを観るため、三度MOUNTAIN STAGEへ。STAGE前の方に移動。かなり間近で観ることができた。けれどライブ自体は、良くも悪くもソツないって感じ。新作「It's Never Been Like That」で感じられるちょっとラフな下手ウマグルーヴを楽しみにしてたのだけれども、思いのほかまとまっちゃっていたし。けれども、彼らの代表曲である1st,2ndの頃の曲のグルーヴ感はいい感じだったので及第点は差し上げる。

The cardigans&daniel powter
チラ観候補のThe cardigans&daniel powterを観にSONIC STAGEへ...と思い、ステージへ向うとこの頃、外は凄い雷雨。今年のサマソニ、MOUNTAIN STAGEとSONIC STAGEに入るのに一回外に出ないと入場できないというなんともアレな構成になっていたため、断念する。ステージから流れてくるThe cardigans「Lovefool」を懐かしく思いつつ、耳にした後、雨が小降りになった瞬間を狙って、マリンスタジアム横のURBAN/DANCE STAGEへ移動。
■InK(TAKKYU ISHINO+HIROSHI KAWANABE)(★★★★★)
InKのアルバム「C-46」は個人的に好きなトラック半分・苦手なトラック半分、てな塩梅だった。なので、楽しみ半分・不安半分で彼らのステージ開始を待っていたのだけれども、いやー思っていた以上に楽しかったね。こんなに踊ったのいつぶりだろうね(去年のサマソニSUGIURUMN以来)。井上陽水"氷の世界"のカバーも気持ちよかったし、ラストは電気グルーヴのある種の到達点"Niji"で得られるような惚光感たっぷりな音の粒子をこれでもかというくらいたっぷり浴びて満足。

くるり(★★)
あっという間にInK終了。満足してURBAN/DANCE STAGEを後にする。その後、ほんとはPUFFY AMIYUMIでも...とか思っていたのだが、天候とステージの位置関係と自分の気分により取りやめ。SONIC STAGEに移動してくるりをちらりと観ることに。自分にとって、くるりは不思議なぐらい苦手なバンドだ。バンドとしての佇まいや、彼らが鳴らす音や岸田氏の綴る歌詞などどれをとっても本来自分の好みに近いはずなのに、なぜか微妙なずれが気になってどうにも相容れないものがある(他にはアジカンなんかも同じことが言える)。で、ライブを観たらそういう自分でも楽しめるサプライズがあるかなあ、と思って観てみたのだけど。やはり、きつかったな。"ワンダーフォーゲル""Ring Ring Ring! ""ばらの花""赤い電車 "、どれも曲はしっかり知っているし、曲が始まった瞬間は「おおっ」と思うのだけれども。そんな想いを胸にSONIC STAGEを後にして、オムライス・デミなどを食べて、時間を潰す。味はまあまあ。
SCRITTI POLITTI(★★)
The Charlatansを観ようとMOUNTAIN STAGEに移動したら時間がおしていたらしく、SCRITTI POLITTIのラストをちらりと観ることができた。本日8杯目となるビールをちびちび飲みながら、次のThe Charlatansに備え、ステージ前の方に移動。
■The Charlatans(★★★)
The Flaming Lipsが始まるまでの間を利用して、自分的には約10年ぶりぐらいの時を経ての彼らのライブとなるThe Charlatansをチェック。以前に彼らを観たのは2ndアルバムの頃。当時の彼らは小気味よく軽やかなマンチェグルーヴが気持ちよかったのだが、さすがに長い時を経て、バンドのサウンドはタフで安定感に満ちたものに変化していた。でも、風貌はしっかりと老け込みながらも、ティム・バージェスの持つ空気感は相変わらず軽やかで、彼の声は相変わらずセクシーで嬉しくなる。2曲目でNorth Country Boy"、3曲目では"Then"と代表曲をバランスよく配置したセットリストが大人だね。「まだまだ観たい」と後ろ髪をひかれつつ、次のThe Flaming Lipsは前の方で楽しみたいので、いそいそと移動。残念無念。
The Flaming Lips(★★★★★)

くるりの後、SONIC STAGEで予定されていたKEANEのライブ。これがメンバーの家族の事情ということで中止に。なのでその次のThe Flaming LipsまでSONIC STAGEでは特に何も行われないことに。The Charlatansを途中で抜けて、SONICSTAGEに移動してくると、予定時間より早いにもかかわらず、The Flaming Lipsが演奏を始めた。「???」と思いつつステージ前の方に移動していくと、演奏しているのはQUEENの曲。どうやら"キーン"と"クウィーン"をかけているらしい(笑)。予期せぬサプライズにステージ前方に陣取ったLips好きが狂喜してると、その次はKEANEファンの女性を一人ステージに上げ、KEANEの曲を彼女に歌わせて、Lipsが演奏するというなんともユーモアに満ちた心温まるハプニング!! いやあ、これだけでもう最高な気分になりました。
さて十数分後、本編スタート。ウェインが透明のバルーンの中に入って、オーディエンスの上をごろごろ転がってきた!! 自分の上も転がっていったよ!! その時のウェインの満面の笑顔ったら!! いい年したおっちゃんの笑顔! 笑顔! 笑顔! 純度100%の笑顔に完璧にやられてしまいました。



上はアケシン撮影。下は他のフェスのフォトです

そしてウェインがステージに戻った瞬間に"race for the prise"!! この展開自体は某動画サイト(http://www.youtube.com/watch?v=TwWzI7DKwA0)でチェックしてたので知っていたのだけど、そんな瑣末な予備知識なんて全然関係ない。ステージ上ではスーパーマンやらサンタさんやらのコスプレ部隊がへなへな楽しそうに踊り、そこから何色ものカラーテープが乱射され、そして僕らの頭上には数え切れないほどのオレンジ色の巨大バルーンがふわふわ落ちてきた。そんな不思議な空間に響きわたるウェインの魔法がかったヴォーカルと、なんともいえないグルーヴ感を携えたLips面々の演奏がもうたまらない。その後は、近作のナンバーを中心にしつつも、かなり前の曲などもずるい具合にセットリストに交えて、凄まじいまでの多幸感にあふれまくったステージングが続く。最初は途中で抜けてDAFTPUNKを観に・・・とか思っていたけど、もうそんな気分はオレンジ色のバルーンと共にどこかに飛んでいってしまった!! 正直なところ、相当オーディエンスにもみくちゃにされて、汗だくになって、不快指数も相当なものだったのだけれど、ライブが終わってからもずうっと残っていたのは、不思議となんとも顔がほころんでくるようなハッピーな気分だけだった。

他フェスのですが、The Flaming Lipsの動画を観たい方はこんなのはいかがでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=PwbwA0O5fHo&mode=related&search=
http://www.youtube.com/watch?v=BdpTeUWN6sU