ぼくは静かに揺れ動く (Book plus)
・ハニフ・クレイシ・中川五郎訳/ぼくは静かに揺れ動く
例えば、倦怠期に入っている夫婦やカップルがその時にこの小説を読んだら、良くも悪くもなんらかの影響を受けるような気がした。優しくて完璧な親密さ(インティマシィ)を求めるぼくと、もはや彼女のほとんどを知りつくし、ぼくとしては必要性を覚えなくなった妻との最期に至る機微や葛藤について記された小説。