「Only Feedback 16th leg」


・そんなに期間が空いていたとは思っていなかったのだけれど、気づけば約2年ぶりぐらいの期間を経ての開催となった「Only Feedback」。
・一番最初のmashはまたしても時間的都合で観ることができなくて残念。で、AUTO PILOTのライブ途中から観ることに。
・正直なところ、AUTO PILOTに関してはvocalの声質が自分的には好みとは外れている。だけど、彼らの曲やライブ感自体はかっこいいなと思った。最終的にはなんだかんだ言って、ライブに惹き込まれていたからね。元スーパーカーのコーダイ氏の参加もいいヴァイブに繋がっていた気がする。
・beepluckの食いしん坊大将・ヨシハル氏のDJを耳にしつつ、ビールをせっせと摂取。今日はかなりの客の入りなので、ドリンクを求める人たちの成す行列もえらく長い。
・続いては再結成中のlove love strawのライブ。今聴いてもまったく色褪せることのない彼らの奏でるギターロック&ギターポップがすっきりと安心して楽しめた。本人たちがえらく楽しそうに演奏しているのが印象的なんだな。ベース浅野氏の楳図Tシャツも、よりロック感を煽っていたね。さすがだ。
・再びbeepluckのボーダーTシャツ部大将・ヨシハル氏のDJを楽しみつつ、beepluck界隈連中と挨拶。もちろんビールはせっせと摂取。
・そしてcruyff in the bedroomのライブ。"Carillon Blue"から始まったこの日のライブは、多分自分がクライフを観てきた中でもベストといえるような、なんともすごく"いい"ライブだった。いくつか言葉を探してみたのだけど、やはり"いい"としか例えようがないんだ。この日のライブに関していえばただただ"音"が素晴らしかった。メンバーが鳴らすそれぞれの楽器の音とグルーヴと、vocalユウスケさんの声と、あとは多分PAによるものなのだろうけどひとつひとつ音のバランスと。その全てがあまりに美しく絶妙に相乗効果を発していた。この日でドラムのミヤガワさんが抜けるとのことだったけれど、変に感傷的な雰囲気はなくて、最後の最後にこれだけのライブを魅せられることが、このバンドが素晴らしいバンドなことの証だと思う。だから、ぼくは「いいバンドだなあ」とただただ思って、ずうっとライヴを観ていた。
話としては逸れるかもしれないのだけど、この日のライブで得られたこのすっきりとした感覚というのは、ちょっと前に観た映画「かもめ食堂」を観終えたあとの感覚に似ていた。それは、人と人がある季節に出会って、そして豊かな楽しいひとときを過ごして、そしてある季節に別れるかもしれなくて、でもそれは別に哀しいことではなくて、それぞれがそれぞれの道をしっかりと歩んでいくことにより人生は続いていく、というような。そういうこと。