akeshin2005-10-02

本日は仕事はお休み。
'05真夏リターンな残暑モードな気候の中、昼過ぎに江東区木場公園へ。
東京駅近くのDEAN & DELUCAで買ってきたサンドウィッチや、ぷりぷりした食感がたまらない海老とイカのサラダや、5種類の豆が最高のバランスで味の調和を保っているサラダを、残暑の陽射しを避けられる木陰の元でいただく。目の前では、一度ボールに食らいついたら、それを絶対に離そうとしない相当やんちゃな犬が公園を狭し、と走り回っている。
ちょっと遅いランチを終えた後は、木場公園横に隣接されている東京都現代美術館で開かれている「イサム・ノグチ展」(http://www.ntv.co.jp/isamu/)を観に*1
mountain mountainの山下浩平氏がイラスト・デザインした子供向けのパンフレットなどをもらいつつ、ひとつひとつのイサオ・ノグチの作品を鑑賞していく。全体を通してみて、とても柔らかな丸みと暖かく優しい質感に満ちた作品が多いように思ったな。作品の材料自体は冷たい質感のものも多かったのだけども。最後に観ることのできる巨大な石の彫刻「エナジー・ヴォイド」は、数階を突き抜けた大きな空間の中に、柔らかな陽射しを受けながら、そこにただただ自然に在って、ちょっと相当な印象を覚えてしまった。
イサム・ノグチ展」を出た後は、東京都現代美術館の常設展ともう一つの企画展もついでに観てまわった。最近、展示品が入れ替わったらしい常設展では、割とメジャーなポップ・アートも陳列してあって、なかなか楽しめた。
正直、美術館に関してはそこに在る作品の良さをどこまで自分が受け止めらているのか自信を失くすことも多々あるのだけれども、それでも美術館を出た後にはそれなりに新鮮な驚きやヴァイヴを受け取ってることが多くて、ちょっと独特な気持ちになったりすることが多い。日々の生活ではどうにも感受性というかそういったものが次第に麻痺というか損なわれている気がしてならないのだが、こういったスペースに来ることによってまだまだいろいろ思うことや感じることがあることを知る。ただ、そこで受け取った何某を自分はどう消化して、そこに何を見出していけばいいのだろう。それは常に自分につきまとっているやっかいなテーマのひとつ、だ。

*1:イサム・ノグチは、石や鉄を材料とした彫刻などを作って、日本やアメリカを中心として世界中で活躍したアーティスト。で、その活動の後期はビルの中庭や公園をデザインしたりして、しだいにその表現はわかりやすく大きなものへと広がっていった芸術家です。彼が亡くなる寸前にマスタープランを完成させた札幌市のモエレ沼公園は今年7月1日にグランドオープンしました。