台風による雨・風の音で目覚める。寝る前よりはだいぶ雨・風のいきおいは弱まっている雰囲気。それでも、彼らが強く窓を叩いたりするとちょっとした恐怖、ではある。
6時27分発の電車に乗って、千葉県松戸市新松戸へ向う。休日の散策ではない。仕事である。8時になる頃には風はまだまだ強いものの(髪形がくずれるぜ)、雨は完全に止んだ。台風は、千葉の方もほぼ完全に抜けたようだ。
正午になるころにはまだまだ夏を感じさせる陽射しと暑さが、自分を襲う。ちょっとした山道みたいなところを進んでいると、いやな汗がじとっと体中に流れて不快感を煽りつつ、正直ばててくる。
夕方、残業をしていると、ものすごい爆竹音が新松戸の並木道に鳴り響いた。若者が調子に乗ってふざけてるのか、とか思って音の鳴る方をみる。すると爆竹を鳴らしてるのはいい年をしたおじさんである。なにかの抗議?とか思ってみてると、どうやらそうではないらしい。爆竹音が鳴り響いた直後には、かならず鳥の大群が並木道上空をばたばた飛んでいる。鳥の糞害に憤慨したここの町内会の人が、鳥が木にとどまらないよう爆竹を鳴らしたり、木を音の鳴る棒状のもので叩いたりしているようだ。
「そういえば前はここら辺、糞がすごかったものなあ...」と思い返していると、今度は車道を走る車が、スピーカーからものすごいノイズを発している。と、この音が鳴ると同時に鳥らはばたばたと新松戸上空へと逃げていく。いやあ、なかなかの鳥対策の徹底ぶりだ、と感心すると同時に、ちょっとヒステリーちっくな印象もちらっと覚えた。実際、ここで生活している人にとっては深刻な問題なのだ、な。
それにしても、空をばたばたと飛びまくる鳥の数があまりにも多くてちょっと(かなり)凄い。思わず、ヒッチ・コックの映画「鳥」を思い出してしまった。あの映画、いわゆるホラー映画の怖さというのとは違うけど、ある種の怖さを駆り立てる映画なんだよな。今度久々に観返してみようかな。

鳥 [DVD]

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