「十人十色」なんて言葉がある。

世の中には無数のヒトがいて、一人一人顔も異なって、歳も違くて、いろいろな考え方や生き方をしていて。

ほんのちょっと「こういう考え方の人もいるんだな」とか「この言葉を聞いたら、相手はどう思うだろう」とか頭を働かせれば、決して言ったりはできないような言葉を無造作に吐き棄てたりする人をみると悲しくなる。ほんとうに。

ヒトにはそれぞれ性格というものがあって、短気なヒトもいるのも分かるのだが、理不尽に怒りだしたり、威圧的な態度を取ったりするのにも限度がある気はするね(そしてふと、消えてくれないかなこの人、とか思ってしまう自分にも愛想が尽きる)。

勿論自分も意識的であれ無意識であれ、そういった言葉を吐いたりしていることもあるのだろうし、傷つけていることもあるのだろうけれども、少なくとも極力そういった行いは戒めつつ、日々の生活を過ごしているつもりだ。

普通に生活していたって、なかなか気楽には生きづらい今(普通にそれなりの重さを背負って生きてるでしょ、それぞれ)、更に負荷を与えるような人に対して、その間違いを突きつけるのが正しいのか(でも彼はその間違いをきっと理解できない種類のヒトだ)、それとも「そういったヒトなんだから仕方ないよ」と距離を置き続けるべきなのか。

「気ままに暮らすボクを責めないで」。そんな名言を何気に歌詞にしこんだカジヒデキの歌が、頭の中をよぎった。
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